清明
☁曇り時々☀晴れ
一昨日の4月4日は二十四節気の「清明」ですね。
万物がすがすがしく明るく美しい頃ということです。
(ネットで調べた受け売りです。)
まさにそういう季節ですね。
つい先日、今野敏さんの「清明」という小説を読んだばかりです。
この物語は隠蔽捜査シリーズの第8巻で、
原理原則を貫き通す警察官僚が
根回しや忖度によって不正を隠蔽しようとする
組織に立ち向かう痛快ストーリーです。
この小説の表題の「清明」は杜牧の漢詩のことで
清明時節雨紛紛
路上行人欲斷魂
借問酒家何處有
牧童遙指杏花村
(清明の季節であるのに、雨は降りしきっている。
その中を濡れながら歩いている一人の旅人は、
酒でも飲んで滅入る心を晴らそうと思い、
通りかかった牛飼いの少年に
近くに酒屋はないかと訪ねると
はるかかなた杏の花咲く村を指して、
あの村にあると教えるのであった。)
というなんともいえない風情のある叙景詩で、
もちろん物語の中にもこの漢詩が出てきます。
いずれにしても過ごしやすい良い季節になりました。
(南山)