雨雲
先日、森の中でテレビもネットも無い環境に
この身を置きました。
晴れ
外はやがて雨となり、静かな森に
雨音がリズミカルに心地よく響きました。
いつしか森は白く霞み始めました。
『いつまで降るのだろう?』
『もっと激しくなるのかな?』
森の木々の隙間から見える
雨雲を見上げ古い感覚を
研ぎ澄ますように雨雲の動きを
推測しました。
『雨雲レーダーによると、もうすぐ雨雲が
通り過ぎるからこの雨もじきに止むなぁ。』
『雨雲レーダーで赤い色が近づいているから
これから雨がひどくなるぞ』
そんな予測が手軽にできる便利な日常から
離れたとき、とても心地良さを感じる私が
そこにいました。
(大西)